PCBWayに基板を頼んでみた

近年、fusionPCBやelecrow等、中国に工場を持つ格安プリント基板製造の会社が増えています。
僕は仕事柄、P板を使うことが殆どなのですが(納期と事務手続きの簡単さ)、hobby利用だと少々値段がはります。

試しに自分で発注してみたいけど、どこの会社がいいのかなーって思ってたところ、
共同研究者のアメリカ人にPCBWayを進められたので、試しに使ってみました。

PCBWayとは

中国深センに工場を持つ、格安プリント基板工場です。
実は同じような格安プリント基板会社である、JDBPCB、PCBway、PCBGOGOなどは同じ工場で作っているようです。
英語とスペイン語で対応をしてくれる会社で、日本語対応はしていません。(PCBGOGO.jpは日本語対応)
自分は、英語対応と知人からの勧めでPCBwayを選びました。

発注データを作る

PCBWayに発注するデータを作ります。回路図はkicadで作りました。
今回発注する基板はこんな感じ。

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RaspberryPiのGPIOを引っ張ってくるだけの基板です。詳細は後日。
このデータから、発注用のガーバファイルを作成します。
kicadからPCBwayへ入稿するガーバファイル作成の方法は、PCBWayのサイト内で紹介されています。
Generate Gerber file from Kicad - PCBway
リンク先は英語ですが、写真もついているのでそんなに困ることはないと思いますが、1つだけ注意点として

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このチェックは必ず外してガーバファイルを作りましょう。僕は外し忘れてたせいでPCBWay側でファイルが開けなかったらしく、
問い合わせメールが来ました。

PCBWayに基板を発注

作ったガーバファイルを用いて、発注をします。 まずはPCBWayに会員登録をし、ログインをして見積もりを作ります。 メニューバーのPCB instant Quoteから必要事項を記入します。

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必須事項はプリント基板のサイズ個数、あとは何層基板かといった情報です。
その他はプロジェクトに応じて適宜変えてください。この基板では、厚みを1.0mmにしてあります。

また、最後のOther Special request欄にPlease do not print order number on PCBと記入しておきます。
そうすることで、基板上に向こうの製造番号が入らなくなります。

必要事項を記入したら、Calculateボタンをぽちっと。

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見積もり金額が出てきます。配送方法をFedEx-IPにしたので基板と送料込みで18ドルでした。納期も表示してくれます。 これで良かったら、add to cart

カートにいれると、ガーバファイルをアップロードしろと言われるので、先程作ったファイルをアップロードします。 f:id:Tmegane:20181120193548p:plain

アップロードすると、基板のチェックがされます。たいだい10分〜1時間くらいで済むようです。

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基板のチェックが済むと、Status部分がcompleteに変わるので
Payment to checkoutを押して会計へと移ります。

住所を入力し、支払い方法と配送方法が選んで支払いをします。
僕は配送はFedEx-IP、支払いはpaypelで行いました。

支払いが無事に完了したら、あとは基板がつくのを待つだけ。

基板がついた!

11月16日(金)に基板を発注し、11月18日(日)の朝に発送連絡がありました。はやい!
FedEx-IPの追跡番号が教えてもらえるので、適当に眺めながら基板がつくのを待ちます。

f:id:Tmegane:20181120194218p:plain こんな感じで基板がやってきました。 20日の朝4時の飛行機で中国から飛んできて、16時に手元へ到着(埼玉県和光市)。たったの4日で到着しました。

基板はこんな感じ

基板は箱に入って送られてきました。

f:id:Tmegane:20181120212211j:plain 若干潰れていますが、中身は問題なし。  基板は輪ゴムでまとめられて、パック詰めされています。
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f:id:Tmegane:20181120212314j:plain 10枚頼みましたが、11枚入っていました。ラッキー?

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特に難しい基板ではないですが、裏面も問題なしです。
文字等もかすれたりはしていませんでした。

PCBWayからの問い合わせ

ガーバーデータをアップロードした後、2時間くらい確認完了にならず、おかしいなー?って思っていたら
PCBWayの担当者からメールが来ていました。

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企業から来るメールにしてはやけにラフですが、そんなもんでしょう。
ガーバファイルのフォーマットがあってなくて開けないよ!とのこと。

特に思い当たる節はなかったのですが、kicadでガーバーを作る時の「拡張X2属性を含む」を外してから(上記参照) ガーバファイルを作り直してみることに。メールも適当に

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よくわからんけど、アップロードしなおすわ!って返答。
すると

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無事に見れたようです。ふむ。

まとめ

はじめて、PCBWayを使って基板発注をしてみました。
10枚作成(届いたのは11枚)で、送料込み20ドル未満、しかも4日という速さで届けてくれて感激です。
PCBWayで頼むと、関連会社からメールが良くくるようになるとかいう噂もありますが・・・
とりあえず、満足した基板作成となりました。また頼もう。

おまけ

PCBWayにまだ登録してなく、頼んで見ようかな?って人は

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僕にも5ドル分のクーポンが入るみたいです。みんなうれしい。